Classmethod Cloud Guidebook の 2023.8.9 アップデート内容の紹介
クラスメソッドメンバーズのお客様向けに提供している Classmethod Cloud Guidebook (以下、CCG) の 2023.8.9 のアップデートを紹介します。MkDocs の検索機能についてはどのような設定をしているかも紹介します。
「CCG とは」については次のブログを参照ください。
アップデート内容の紹介
2023.8.9 のアップデートの中から主要な次のアップデートを紹介します。
機能のアップデート
- 検索機能を追加
ガイドのアップデート
- AWS Security Hub ガイド
- 5 個のコントロールを追加
- AWS 利用ガイドラインサンプル
- 各章のリファレンス先を更新
検索機能を追加
CCG 内のドキュメントを検索できる機能を追加しました。
下図は「Control Tower 」を検索した例です。
CCGは MkDocs および、そのテーマの1つである Material for MkDocs を利用しています。Material for MkDocs にはプラグインとして検索機能があるため、今回のアップデートで実装しました。
Setting up site search - Material for MkDocs
具体的には plugins としてmkdocs.yml
に下記設定を追加しました。
plugins: - search: lang: - ja - en separator: '[\s\-\,\(\) 、。,.がのをにへとでやかもるな「」『』【】・]+'
AWS Security Hub ガイドに新しいコントロールを追加
AWS 基礎セキュリティのベストプラクティス v1.0.0 に追加された新しいコントロールに対する対応ナレッジを追加しました。
以下5つの項目が新たに追加されています。
- [ACM.2] ACM が管理する RSA 証明書は、少なくとも 2,048 ビットの鍵長を使用する必要があります。
- [AppSync.2] AWS AppSync は、リクエストレベルとフィールドレベルのロギングを有効にする必要があります
- [CloudFront.13] CloudFrontのディストリビューションはOrigin Access Control(OAC)を使用する必要があります。
- [ElasticBeanstalk.3] Elastic BeanstalkではログをCloudWatchに出力する必要があります
- [StepFunctions.1] Step Functions ステートマシンのログはオンになっている必要があります
詳細については次のブログの内容も合わせてご確認ください。
AWS 利用ガイドラインサンプルのリファレンス先を更新
AWS 利用ガイドラインサンプルのリファレンス先を組織管理ガイドに変更し、コスト管理の章にコスト最適化に関するブログ参照を追加しました。
組織管理ガイドは 2023 年 7 月に追加した AWS Organizations を利用したマルチアカウント管理のナレッジです。
以前に作成していた「アカウントベースライン Tips」は組織管理ガイドの追加に伴い、将来的に廃止(リタイア)予定となります。そのため、AWS 利用ガイドラインサンプルの各章の参照先情報をアカウントベースライン Tips から組織管理ガイドに変更しました。
また、コスト管理の章に関して、話題の記事となった次のブログを参照先として更新しました。
上記のブログでは、AWS のサービス毎にコストの見直しに有効な手段と推奨度が紹介されています。社内ルールとして定期的なコスト見直しを定めている場合やコストが気になったタイミングで実施できる内容が多く掲載されています。
CCG 関連のブログ紹介
CCG の使い方や考え方、システムの構築・運用ノウハウを記載したブログを公開しています。今回は 2 つのブログを紹介します。
1 つ目は、インフラ構成について技術的な解説をしたビデオセッションのブログです。CCG は AWS や MkDocs、GitHub を用いて構築しており、それらについて解説する内容です。
2 つ目は、CCG の Web サイトのナビゲーションシステムに関するブログです。クラスメソッドのコーポレートサイトや CCG を例にナビゲーションシステムの概要について説明しています。
さいごに
Classmethod Cloud Guidebook (CCG) のアップデート内容の中から、CCG を直接知らなくても参考になりそうなアップデートを紹介しました。
今後も機会があれば、静的サイトの運用ノウハウやクラウド活用のナレッジを紹介していきたいと思います。